化学基礎 課題プリント26前半より
主な酸化剤,還元剤の反応
代表的な酸化剤,還元剤と水溶液中でのはたらきは次のようになる。
下線部の原子の酸化数の変化に気を付けよう。
酸 化 剤 |
水溶液中での反応 |
酸化数の変化 |
オゾン |
O3+2H++2e-→O2+H2O |
0 → ー2 |
H2O2+2H++2e-→2H2O H2O2+2e-→2OH- |
-1 → -2 |
|
過マンガン酸カリウム(酸性) |
MnO4-+8H++5e-→Mn2++4H2O |
+7 → +2 |
過マンガン酸カリウム(中性・塩基性) |
MnO4-+2H2O+3e-→MnO2+4OH- |
+7 → +4 |
二クロム酸カリウム |
Cr2O72-+14H++6e-→2Cr3++7H2O |
+6 → +3 |
希硝酸 |
HNO3+3H++3e-→NO+2H2O |
+5 → +2 |
濃硝酸 |
HNO3+H++e-→NO2+H2O |
+5 → +4 |
熱濃硫酸 |
H2SO4+2H++2e-→SO2+2H2O |
+6 → +4 |
ハロゲンの単体 |
Cl2+2e-→2Cl- など |
0 → -1 |
二酸化硫黄 |
SO2+4H++4e-→S+2H2O |
+4 → 0 |
化学反応式、イオン反応式から係数をつけられるようにしよう。
還 元 剤 |
水溶液中での反応 |
酸化数の変化 |
金属単体(例:Na,Mg,Al) |
Na→Na++e-など |
0 → +1 |
シュウ酸 |
(COOH)2→2CO2+2H++2e- |
+3 → +4 |
塩化スズ(Ⅱ) |
Sn2+→Sn4++2e- |
+2 → +4 |
H2S→S+2H++2e- |
-2 → 0 |
|
二酸化硫黄 |
SO2+2H2O→SO42-+4H++2e- |
+4 → +6 |
ヨウ化カリウム |
2I-→I2+2e- |
-1 → 0 |
H2O2→O2+2H++2e- |
-1 → 0 |
|
硫酸鉄(Ⅱ) |
Fe2+→Fe3++e- |
+2 → +3 |
係数の付け方 ドリル5参照
Na→Na++e-
まず、右上と電子を無視して考える。
Na→Na
次に右上だけを考えてみる。
Na→Na++e-
何もついていないものNaは0とする。
Cl2+2e-→2Cl-
この場合も同じ、まず2を入れる。
Cl2+2e-→2Cl-
それから 右上を合わせる。
Cl2+2e-→2Cl-
H2O2+2H++2e-→2H2O
この場合は、Oを合わせるために,係数2をいれて、次にHを合わせる。
H2O2+2H++2e-→2H2O
H2O2+2H++2e-→2H2O
最後に右上のプラスマイナスを合わせる。
H2O2+2H++2e-→2H2O